潰瘍性大腸炎とカプセル内視鏡
本記事は潰瘍性大腸炎の検査におけるカプセル内視鏡についてです。
この記事でわかること
カプセル内視鏡の有用性
自分自身が潰瘍性大腸炎と診断される前に一番嫌だったのは下部内視鏡(いわゆる大腸カメラ)をしなければならないことでした。
できればカプセル内視鏡で痛みを伴わず診断してもらえれば、もう少し早く検査に踏み切れたのではと思っています(ただ、実際はそこまで辛くなくその時の話は下記をご覧ください)。
以前のカプセル内視鏡は解像度などの問題で、下部内視鏡ほどの正確性が得られるわけではありませんでした。
しかし、最近のカプセル内視鏡は性能も良く以前よりも正確性が増しています。
ガイドラインで取り上げられている文献でも、実際の下部内視鏡とカプセル内視鏡で得られる所見はかなり相関が高く
潰瘍性大腸炎の罹患範囲や活動性を評価するのに有用
であり代替手段の選択肢の一つであるとされています。
カプセル内視鏡の問題点は保険適応となるのは下部内視鏡の挿入困難(または予想される)患者とされているので、初診時から保険で検査することはできません。
また、現在でも上のような理由もあり施行できる施設が限られていることや、前処置の服用量が多い事などで活動性の高い急性期の潰瘍性大腸炎では悪化や再燃のリスクとなりうることが挙げられます。
参考: