自分が潰瘍性大腸炎を発症した時から診断まで
本記事は潰瘍性大腸炎を発症してから診断されるまでのことです。
この記事でわかること
こんな症状でも潰瘍性大腸炎なの?という1例です
潰瘍性大腸炎と診断されるだいたい1年くらい前(正確な時期はほぼ覚えていませんが)。
なんとなくお手洗いに行った際に、便の色が薄いピンク色のことが時々ありました。
僕は消化器内科医ではないものの、有名な病気なので
「潰瘍性大腸炎じゃないよな、、、」
と正直初めから恐れてはいました。
しかしながら、毎回毎回そのようなわけでもなく、どんどん赤く出血がひどくなるような感じでもなかったのでほぼ1年(おそらくそれ以上)特に検査もせずに放っておきました(医者としてあるまじき)。
言い訳としては、便潜血は+でも−でも検査としては下部内視鏡(いわゆる大腸カメラ)を受けるしかなったので、まだそれほどでもないだろと自分に言い聞かせていました(下部内視鏡は苦しがっている患者さんを初期研修医の時に嫌という程見ていたので、それも影響していました)。
それから約1年間同じような症状が続いていましたが、気づいたらある時期から1日にトイレに行く回数が1日に6回以上になり、なんとなく便が細くなっていることに気づきました。
この時もまだ便の色はピンクからやや赤いことが多かったのですが、日中にも頻回にトイレに行くのが続いたことから友人の消化器内科医に相談しました。
初めは「痔じゃないの?笑」とふざけていた友人も、症状を話すうちに、「それUC(潰瘍性大腸炎)っぽいからすぐにカメラしたほうがいいよ」とテンションもマジになってきたので急いで働いている病院の予約を取り受診しました。
数日後に内視鏡を受けて、思っていたよりも下部内視鏡は辛くはなかったのですが、画面を見た瞬間
「ああ、こりゃダメだ」
と専門家でもない自分がわかるレベルに粘膜が荒れており、その場で潰瘍性大腸炎の診断となりました。
これから一生涯にわたる潰瘍性大腸炎とのお付き合いが始まるわけですが、治療などはまた別の時にお話しできればと思います。
今回の教訓は、いつも患者さんには言っていることなのですが
自分で大丈夫と勝手に判断せず少し大変でもきちんと検査を受けることの重要性
を感じました。
若い方なら以外と下部内視鏡は辛くない(むしろ僕は胃カメラの方が100倍辛かったです)こともあるので、少量でも血便?と思った際は病院で診察・検査を受けることをお勧めします。