医師の僕が潰瘍性大腸炎になって調べたこと

潰瘍性大腸炎になってしまった医師のブログです。

潰瘍性大腸炎の難病申請

本記事は難病申請についてです。

この記事でわかること

難病申請について、申請の方法

 

潰瘍性大腸炎は難病申請ができる疾患です。

ただし、潰瘍性大腸炎と診断されただけでは申請は通らず

中等症以上の重症度でないと認められない自治体が多い

ようです(自治体ごとの差があるので必ず主治医に確認しましょう)。

 

難病申請の方法

難病申請は病院が行うことではなく、

患者さん本人が行わなければならず

助成は申請を行なった日からしか適応されない

のでなるべく早い申請が必要です(つまり認定されても初診時の検査などは適応されません)。

 

申請は各自治体の庁舎などで行えるので、わからない際は直接行くと説明をしてくれます。

基本的に必要なものは、

①申請書、②診断書(臨床調査個人票)、③住民票、④市町村民(非)税課税証明書等です。

この中で取得に一番時間がかかるのは主治医に発行してもらう②の診断書です。これがないと重症度判定ができないため申請ができません。

病院によっては数週間待たされることもありますが、可能な限り早めに欲しいと依頼するといいでしょう。

 

難病申請のメリット

何と言っても医療費が減額されることです。

大きく分けて、

①医療費が3割負担から2割負担に減額されること

②高額医療費などに比べて上限が引き下がること

の2つがあります。

特に高額医療費などを調べたことがある人は上限が意外と高いと思った人もいるのではないでしょうか。

受給者証があれば、上限は2万円/月(所得制限で一部の人は3万円)に引き下がるので特に重症で高額な薬剤(レミケードやヒュミュラなど)を使う人にはとても頼りになる制度だと思います。

 

認定されればもらえる受給者証も受け取れるまで数ヶ月かかりますが、認定されれば後日申請から受給者証を受け取るまでの差額は返還請求ができます。

忘れずに行ってください。