潰瘍性大腸炎とコーヒー
本記事は潰瘍性大腸炎とコーヒーの関係についてです。
この記事でわかること
潰瘍性大腸炎はコーヒーを摂取しても良いのか
はじめに自分はもともとコーヒーを毎日のように摂取していたのですが、なんとなくコーヒーは腸への刺激もありそうで潰瘍性大腸炎になってからは少し控えるようにしていました。
そこでコーヒーやカフェインが潰瘍性大腸炎に影響があるのか調べてみました。
2017年に発表された、コーヒーと自己免疫に関するレビューに潰瘍性大腸炎も記載されていたので紹介します。
結果としては複数の論文で、
コーヒー（カフェイン）は潰瘍性大腸炎の発症を抑えたり、保護的な役割がある
ようです（ただしいずれも国外のもの）。
これらも中ではコーヒー（カフェイン）摂取が最大でリスクを半分程度まで下げると述べられています。
ただ、一つ注意が必要なのはコーヒーを摂取している人とタバコを吸っている人には一定の相関がある可能性があり、このことを考慮に入れなければなりません（つまりタバコの影響が含まれてしまっている可能性があります）。
タバコに関しては、基本的には潰瘍性大腸炎に保護的な影響があるのでこちらの記事も参考にしてください。
他の研究も複数見てみましたが、コーヒーが潰瘍性大腸炎のリスクになる可能性は高くないようです。
今回調べた結果からは、個人的にはコーヒーは比較的安心して飲めるかなと思いましたが、極端にたくさん飲む場合などはその影響が変化する可能性があるため、適度な量におさめたいと思います。
急性期で潰瘍性大腸炎の状態が悪い場合は、きちんと主治医に確認してから摂取することにしてください。
参考：
Sharif, Autoimmun Rev. 2017
Georgiou, Inflamm Bowel Dis. 2021
